デザインを頼むとき、
または作ろうとするとき、
おそらく
「かっこいい」「かわいい」
「洗練された」「イケてる」
ようなデザインを求める人が
多いかと思います。
もちろん、かっこ悪いよりは
かっこいい方が良いですよね。
しかし「売れること」を追求する
のであれば注意すべき点があります。
表面的なデザイン性だけでなく、
「ちょいダサさ」を取り入れることが
大事なポイントだったりするんです。
今回は、売れるデザインの
大事な一つの考え方である
「ちょいダサ」デザインこそ正義
ということについてお話しします。
野暮ったい日本語
言葉で伝えてもわかりにくいので、
まず、２枚の画像をご覧ください。
こちら
↓
コンサートのポスター風に
簡単に作ってみました。
いかがでしょうか？
どっちが、かっこいいか？
と尋ねたら、おそらく多くの人が
英語の方を選ぶでしょう。
しかし、
どちらが、わかりやすいですか？
と尋ねたらどうでしょうか。
たぶん、カタカナで書いてる方
を選ぶ人が大半だと思います。
英語のタイトルのサイト
とかもよく見かけますし、
カッコよく見えますよね。
それは、僕もそう思います。
なぜ、そう思うのかというと、
英語は26文字の統一された
アルファベットのみで表現できます。
ですが、日本語は、
ひらがな・漢字・カタカナがあり
バリエーションが豊富過ぎて、
文字組みだけでも難しいんです。
そのため、英語の方がどうしても
カッコよく、見えるんですよね。
とはいっても・・・
伝わりやすさ、でいったら
少しヤボったくなっても
やっぱり日本人相手には、
日本語の方が伝わります。
「つんく流」売れる曲の作り方
似たような話で、
こんな話があります。
モーニング娘。をプロデュースした
つんく♂さんが以前バラエティ番組で、
ヒットの曲の法則として、
「プロのミュージシャンが嫌う曲が売れる」
ということを仰っていたそうです。
過去にいろいろな曲を
プロデュースしてきた際、
シャランＱのメンバーから、
「こんなダサイ歌、
売れるわけねぇーよ！」
「こんな歌、歌いたくない！」
と、言われたものに関しては、
だいたい大ヒットしているそうなんです。
逆に「プロが好む曲」とは
どんな曲なのでしょうか？
憶測ですけど、音楽的に
新しい手法を使っていたり、
独創性がある曲だったり、
ですかね。
プロが「すげーだろ！」って
胸を張れるような曲だと思います。
しかし、受け取るのは誰でしょうか？
もちろん、一部のマニアックな人や
評論家のような人々もいると思いますが、
大多数はもっとカジュアルに聞く
一般の人々です。
そして、一般の人々のパイの方が
圧倒的に広く、そこにヒットしなければ
「大ヒット」は生まれません。
そのため、
革新的なことをするのも良いんですが、
多くの人に届けるためには、
誰にでもわかりやすこと
つまり、曲で言うのなら
誰でも聴きやすいや
ノリやすい曲の方が
ヒットしやすい
ということだと思います。
DA PUMPのUSA なんかは
まさにそうじゃないですかね。笑
売れるデザインとは？
さて、デザインの話に戻ります。笑
そもそも、デザインとはなに？
かというと個人的には
「コミュニケーションの一つ」
と考えています。
・わかりにくいものを
伝わりやすくする。
・商品の魅力を100％
伝わるようにする
・商品購入までの導線を
お客様が迷わないようにする
などなど、
売り手とお客様が繋がるための
一つのツールです。
そのため、
単にデザイン性だけを
見せるだけでなく、
ちゃんと「伝わる」ことが
大前提に必要と思っています。
逆に伝わらなければ
意味がありません。
最初のポスターのように
かっこよさで言うのなら
英語で書かれている方が
良いかもしれませんが、
「集客するためのポスター」
として見るのであれば、
少し野暮ったく見えたとしても
カタカナで書かれている方が
デザイン的に正しいポスター
と言えることが多いと言えます。
※大企業で多額の広告費を
かけられる場合は、世界観や
イメージを伝えるために、
デザイン性重視の方が正解
と言える場合もある。
まとめ
デザインに絶対的な正解はないので
難しい部分ではあるのですが、
本来の目的を考えることが
とても重要です。
その目的が、
・商品の良さを伝える
・価値を感じてもらう
・欲しいと思ってもらう
などであれば、
「ちょいダサデザイン」
の方が良い場合が多いということを
頭に入れておいてもらえると、
デザインで迷ったときの指針
になるんじゃないかと思います。
何か参考になれば幸いです。
