白抜き文字は注意!売れないランディングページデザインの特徴

デザイン

 

仕事のデザインを考えるときに「この部分を目立たせたい」と思うときありますよね。そんなときに、デザインとして候補の一つとなるのが「白抜き文字」だと思います。

※白抜き文字とは・・・
濃い色の背景に白文字を使うデザイン方法のことです。反転文字、抜き合わせなどとも呼ばれます。

アイキャッチにも使ったこんなやつです↓

よく見かけるデザインですよね

応用が効きやすいので、僕も結構使うのですが、れるデザイン」を作ろうとするときには少し使い方に注意が必要です。

今回はこの「白抜き文字」に注目してみます。

白抜き文字が広告のタブー?

よく見るデザイン手法である白抜き文字ですが、実は一部の広告クリエイターの中では、タブーとされています。

なぜか?

理由は単純で「読みにくいから」です。

えっそれだけ?と思われるかもしれませんが、広告において「読みにくい」というのは限りなく「悪」に近いと覚えておいてください。

人は基本的に広告なんて「読みたくない」んです。

それでも読んで・見てもらうことを考えるのが広告を作るという仕事。

人はたった3秒でその広告を見るかどうかを判断すると言われているので、少しでも「読みにくい」と思われたら、その広告は存在しないと同じと思ってください。

コレ、とっても大切な考え方です!

おっと、白抜き文字から話がずれたので戻します。

白抜き文字は本当に読みにくいのか?

私たち人間の目は「白抜き文字を読むことに慣れていない」ため、「読みにくい」と言われているのですが、そのことを証明した人たちがいるので、それをご紹介します。

ちなみに、こちらの本からの抜粋です

ホームズ氏と重大な66インチ

G.ホームズ氏という研究者が行った実験です。

白地に黒文字で印刷したものと、黒字で白文字で印刷したボードを用意します。フォントとサイズは同じ。被験者を複数名用意し、文字が読めないくらい遠くに離れてもらってからこう言います。

「みなさん、文字が読める位置まで進んでください」

するとどうなったか。

白地に黒文字(白抜き文字でない)は66インチ(約168センチ)離れた場所から読むことができたが、黒地に白文字(白抜き文字)は55インチ(140センチ)まで近寄らなければ読めなかった。

この結果から白抜き文字(反転文字)は読みにくくなるという結果がでました。

ダニエル・スターチと目玉の動きの遅れ

もう一つご紹介

広告研究者のダニエル・スターチは被験者に文字を書いた2種類のボードを読んでもらう実験をしました。

一つは白地に黒文字(白抜き文字でない)ボード。もう一つは黒地に白文字(白抜き文字)のボード。

被験者は黒文字(白抜き文字でない)ボードの場合1秒あたり平均6語ほど読めたが、黒地に白文字(白抜き文字)ボードの場合1秒間に平均4語しか読めなかった。

この結果から白抜き文字(反転文字)は読むのが遅くなるという結果がでました。

それでも「白抜き文字」は使える

これらの実験から「白抜き文字」は「読みにくくなる」ので、一瞬で判断される広告クリエイティブにおいては、「使わない方が良い」という結果になります。

ただし・・・例外もあります。

白抜き文字ってポイントで使えば効率的に目立たせることができます。

例えば、

○LPや新聞などの文字が比較的ぎゅうぎゅうに囲まれているとき。

○比較的大きな文字でタイトルなどのポイントとして使うとき。

など。

LPで言うのなら、比較的情報を詰め込む必要のあるヘッダー部分のワンポイントや、サブヘッドの短い文章を目立たせたいときなどは使用すると、効果的に目立たせることができます。

逆に、文字も小さく、文章として長めのものを読んでもらいたい時は特に避けるのが無難です。

ちなみに、もし白抜き文字を使うなら背景色と文字色のコントラストに注意して使ってください。暗い色の背景に、明るい色の文字であればまだ読めますが、淡い色の背景色に、薄い色の文字色を重ねても読めません。

使う場合は背景の色と、文字の色の明るさに「」を作ることを意識してくださいね!

(例)
ありがとう ありがとう
ありがとう ありがとう

↑背景が薄い色になると読みにくいでしょ?

まとめ

今回はよく見かけるデザインの「白抜き文字」についてお話しました。

LPを含め、売れる広告を作るときには「読みやすさ」が重要なので、ほんの少しの差と思われるかもしれませんが、白抜き文字は読みにくいから多用しないほうがよいということを覚えておいて頂ければと思います。

ただし、この弱点を認識した上で、ポイントとして使うぶんにはやはり使いやすいデザイン手法なので、場面を見ながら使って頂ければと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました!