元パン屋が口コミが実際に起きた集客法を話します

ビジネス

どんなビジネス(副業も含む)をするにしても
一度は悩むのが集客についてだと思います。

僕は以前、パン屋さんをやっていたのですが、
その時も集客について困ったことがあります。

集客に困る=売上があがらない
ということですから死活問題です。

しかし、ビジネスの師匠に相談をし、
”ある”ことを行なったおかげで、

次から次への口コミが伝染。
それと同時にお客様が増え、
売上もグッと上がった。

そんな経験があったんですね。

そこで、今回はリアルビジネスでも
ネットビジネスでも活用できる、

集客を増やすために行うとよいとっておきの方法
を一つご紹介いたします。

興味ある方は最後まで
読んでみてください。

美味しいパンを作れば売れると思っていたパン屋時代

僕の父は自営業でパン屋をやっていました。

当時、僕も父と共に毎日パンを焼き、
お店の経営にも携わる、そんな日々を
過ごしていたんです。

パンを作ることは楽しかったし、
作るからには美味しいものを作って
お客さんに喜んでもらいたかったので
せっせと朝4時からパンを焼いてました。

ですが、、、

お客さん、今日もあまり来ないなー

と、こんな風に悩む日も多かったです。

「職人」になるとありがちな
パターンだと思うのですが、

良いものを作れば=売れる

と思っていたため、

考えることとしては、
なんでこんなに美味しいパンを作っているのに
お客さんは来てくれないんだ
、とか

終いには、
ちゃんと味がわかる人が少なすぎる!
なんて、酷いことを思うようにも
なってしまったんですね。

パン屋ってパンを焼かなければ
商品にならないので、
お客さんが来ても来なくても
そこそこ忙しいんですよ。

忙しくてもあまり売れない日々が続いていくと、
身体も心も荒んでいき
(ストレスでアレルギーもひどくなるし)
何かのせいにしたくなるときも
正直、ありました。

しかし、そんな風に荒んでいても
お客さんが来てくれるわけじゃありませんし
腹の足しにもなりません。

ずっと続けば経営すら危うくなるのが
目に見えています。

当時は職人脳になっていたため、
自分ではどうすればいいのかわからず、
お手上げ状態。

ただ、そんな時に運良く、
ビジネスの師匠とも言える経営者に出会い
商売のコツを教えていただくことで、
お先真っ暗なお手上げ状態から
一筋の光が見えたんです。

集客には戦略が必要

今、僕はパン屋さんをしていて
美味しいと思えるパンを作っても
作ってもお客さんが増えません。

もっともっと美味しいパンを
作れるようにならなきゃダメですね…
どうすればいいのか悩んでます。

師匠
それは、素晴らしい!
ぜひ、美味しいパンを作って、
私にも食べさせてくれな。

ただ、美味しいパンを作ろう
という気持ちはいいが
お客様が増えるかどうかは
少々別の話だぞ

えっ、どういうことですか?
美味しいものを作れば
お客さんは来てくれますよね?
師匠
もちろん、質の良いものを
提供することは大事だ。

でも、それが直接集客に繋がるか
というと少し違うんだよ。

ごめんなさい。
いまいちよく理解できません。
なんで美味しいものを作っても
お客さんが来てくれないんですか?
師匠
これはどんな商品も同じだが、
質だけで勝負しようとするのは
正直、なかなか難しい。

一般の人からすると
好みの部分の要素も大きいから
モノだけの質を上げても、
大きく集客に繋がるかというと
そうじゃないこともある。

ビジネスには戦略が大事だ。
戦略を立てて打ち出すことで、
今の状態でも十分お客様が
もっと来てくれるようにも
なるはずだよ。

そうなんですね・・・。
どうすればいいんでしょうか?
師匠
じゃあ、今回は
「周知商品と収益商品を持つ」
ということを伝えよう。
周知商品と収益商品ですか。
師匠
そうだ。
これができるようになると
集客に困ることがなくなるし、
結果的に売上も上がる。

けど、多くの人はあまりやってない
そんな方法だよ。

師匠
商品によって目的を変えるんだ。

最初は多くの人に
周知してもらえるような
お得な商品を表に打ち出す。

そのあとに収益になりやすい
商品を買ってもらう、
そんな戦略を立てるといいよ。

ほ、ほう。。。
師匠
(あまりわかってないな…)
じゃあ、ちょっと例を出すよ。

あるリフォーム会社があったんだ。
そのリフォーム会社は家のことなら
なんでもやる会社だったんだけど、
あまり売上が上がらずに困っていた。

新聞に広告を入れても、
安くしますよって謳っても
お客様が集まらない。
そんな状態だった。

でも、そこから売上を上げるために
あることをしたんだよ。

師匠
何をしたのかというと、

部屋って、一面だけでも
オシャレな壁紙にすると
空間全体が良く見えるんだけど、

その会社は3000円で
その壁紙の1面を貼り替えます。
ということを始めたんだ。

壁紙1枚でも3000円って
赤字じゃないですか!?
師匠
その通り。
それだけなら大赤字だね。

でもまぁそれだけ安いから
80〜100人くらい人が集まった。

でね、面白いんだけど、
結局のところ、その集まった
お客様の平均単価は38万円
なったんだよ。

え?3000円じゃないんですか?
師匠
最初はその3000円目当てで
集まってくれたんだ。でも、
壁を張り替えるから、そのために
お客様と打ち合わせするわけだよ。

その時に、
他にも困っていることないですか?
ってお客様に聞いたら

実はキッチン変えたいです、
トイレ変えたいです、
庭変えたいです、って
色々な悩みが出てきたのね。

だから結果として
38万円の単価になったってわけ。

す、すごい。そんな方法があったとは。
師匠
実際、壁1面やって3000円だと
かなり赤字なんだけど、
だからこそ、お客様は集まる。

日本では「損して得取れ」という
言葉があるけど、ビジネスだと
これをやる人が少ないんだよ。

師匠
この例で言うのなら、
壁1面を3000円で貼り替えます
というのが、多くの人に知ってもらうための
周知商品。

そのあとに依頼してもらう
その他の部分が収益商品

ということだね。

そうやって商品の目的を変える。

少しは周知商品と収益商品を
持つことのすごさがわかったか?

はい!そんなこと考えたことなかったです。

他にも例ってあったりしますか?

師匠
これをうまく活用している
企業もたくさんあるよ。

他にも例えば、

●パソコンのプリンターって
単体の価格は結構安いんだよね。
その分インクが高い。
実はプリンターが周知商品で
収益商品がインク。

●化粧品ならサンプルを
無料で配っているのは
周知するためだし、

●カルディはコーヒーを店頭で
無料で配っていたりするよね。

●ディズニーランドも実は
アトラクションやキャラクターで
多くの人に集めて、、
実際の利益は食事やお土産がメイン
だったりもするんだよ。

師匠
インターネットのビジネスで言うなら

●無料で先に有益な情報を与えて、
そのあとに、パッケージした商品を
購入してもらったり、

●クックパットなどのサービスは
無料でも使える状態にして、
もっと使いたい人は有料会員に
なってもらう仕組みになっていたり。

師匠
最初は利益を得ようとしたくていいんだ。

それよりもお客様が純粋に欲しいとか
面白いとか、手に入れなきゃもったいない
とかそんな風に思ってもらえるといいね。

パン屋さんでも活用できる方法
だと思うから、考えてみなよ。

ありがとうございます。
考えてみます!

こうしてパン屋の口コミが起きた

師匠からの話を聞き、
少し希望が見えたものの
実際にどうするかは悩みました。

先ほどのリフォーム会社のように
単に安くすることはできるけど、

パンの場合、もともとそこまで
単価の高い商品じゃないので
安くするだけじゃインパクトが少ない。

あーでもない、こーでもない
と色々悩んで考えました。

頭の中で考えても思い浮かばないので
仕事の後とか休みの日にプラプラと
色々回ってみたのですが、

カルディに行った時に
面白いものを発見したんです。

それは、

ブートジョロキアという2007年の時点では
世界一辛いトウガラシとしてギネスに乗った

通称、デスソースと呼ばれる商品。

ちなみに、瓶に入っているのですが
その瓶にはがっつり

こんなドクロマークが描かれています。(苦笑)

思い浮かんだ商品というのが
このデスソースを使った
辛〜いカレーパン」です。

辛いものって、なんだか心惹かれるし
好きな人はすごく好きだし、クセになる。
それに、世界一辛いデスソースを使用
というのもインパクトがある。

おもしろいな〜なんて
思い付いてしまったんですよね。
早速購入して新商品の開発です。

気合は十分。

しかし、ここで一つ「大きな問題」が起きました。

・・・・・

・・・・

・・・

・・

このブートジョロキアなんですが……
改めて言いますが世界一辛いデスソースなんです。

つまり、試しにそのまま舐めたら

こうなるし、

色々作って、試食をしても

こうなるわけdeath。

さすがデスソース。甘くみてました。
本当に甘かったら商品として不良品だけど。

そんなこんなで

辛さで、汗と涙を何度も流しながら
なんとか良い配合が見つかり、

まぁーーーーー辛いんですけど、
ただ辛いだけじゃなく、
ちゃんと美味しいカレーパンが完成!!

「汗と涙の結晶」という言葉がありますが、
こういうときに使うんですね。←

さて、さて、

こちらはいつもより利益率を下げて
お得感も感じてもらえる価格にしました。

そしたらこれが当たって、
食べた方にSNSでもシェアしてもらえたり
実際に口コミがかなり起きたようで
「辛いカレーパンありますか?」って
結構お問い合わせを頂けたんです。

その辛いカレーパンを目的に
新規で来てくださるお客様も増え、

そこから他の王道のパンも購入して頂けて
お店を気に入ってリピートしてくださる方も
たくさんいらっしゃいました。

パン屋時代にはこのようにして
集客を戦略的に行い
売上も上げることができました。

まとめ

今回はビジネスの師匠から学んだ
集客の戦略の一つとして

「周知商品と収益商品を持つ」

ということを僕のパン屋時代を振り返り
シェアさせて頂きました。

周知商品を作る際は
・出し惜しみをしないこと
・利益はあまり考えないこと

に意識して、

お客様が買わないほうがバカバカしい
と思うくらいのものを作ると良い

と師匠には追加で教わりました。

ついつい最初から利益を得たい
と思ってしまうものですが、

「損して得取れ」の言葉通り
周知商品をしっかりと作ることで
一気に集客ができることもある
と僕は学ぶことができました。

まだまだ、この考え方を
しっかりとできている人は
少ないように感じますし、

純粋に商品力だけで勝負しようと
している人も多いと思います。
(職人さんやお客様想いの人ほど
その傾向にあるように感じます)

もちろん商品の質が高いことは大前提ですが、

その商品をちゃんと
多くの人に受け取ってもらうためにも
このような戦略的な方法も大事です。

そのほうが、結果的に、
良いものがお客様へ届きます。

お客様のためにも、このような戦略を
試してみてもよいかもしれませんね。

お読み頂きありがとうございました。